20年かけて、ようやく夫に

エッセイ

深夜

湯船に浸かりながらウトウトしてしまい、意識が戻った時に、なぜか感謝が湧いてきた。

あったかい
清潔なお風呂
綺麗な水

ありがたいな

そう、思った。

当たり前の、そのことが、急に身に沁みて幸せに感じられた。

子供たちが幼い頃、”いつもの当たり前”を幸せに感じることができたのは、病気から回復した子供が、久しぶりに笑う声を聞けた時だった。

子供が笑っている

もう大丈夫という安堵と共に、あぁ、これ以上望むものはないなと、有難さがじわじわ身体に拡がる感じは、今でも追体験できる。普段、当たり前に感じていることが、どれだけ幸せなことかを思い知る瞬間だった。

お風呂にゆっくり浸かれることや、水道から飲めるお水が出ること、家があること、そんな当たり前に感謝の気持ちが湧くようになったのは、夫との離婚を本気で考えてからだ。

結婚して20年

本気で離婚を考えたとき、

それまで当たり前だった多くのものが、なくなるかもしれないと想像した。

(夫がいなくなる)

腹を立てると「いなくなればいいのに!」などと簡単に思ってきたが、いざ、本当にそれを想像すると惜しい気がした。

そうしたら、自然と、夫がいることの有難さに目が向いた。

夫から、たくさんのものを与えてもらっていたことにも、ようやく気がついた。

(この家から離れるかもしれない)

そう思うと、当たり前だったいつもの風景が、とても大切で愛おしいものになった。

失くして、初めてその有難さに気が付く

のは、よくあることだと思うけれど

「ある」ということに

「今」感謝をして

生きることができたなら、もっともっと幸せになれる。

今、ここにこうして存在するすべては、いつか壊れるかもしれない有限のもので、当たり前などない。

そのことに気がついた時、夫への想いは、真新しいものになっていた。


mako

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心理占術鑑定士 フリーアナウンサー (1男2女の母) 太陽:蠍座 月:牡牛座 思い通りにならない育児・優しくない夫にイラつき、あらゆる学びに救いを求めた結果...

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